とろける、とか、そういうレベルじゃない。
どうしてもとろけるような焼肉が食べたくて、
今回伺ったのは
東京・赤坂にある、“赤坂 みすじ”。
赤坂駅から徒歩5分ほどの雑居ビルの2Fに、
息をひそめるようにひっそりと店を構えています。
17時に予約していましたが、
少し早く到着したのでお店の前で待機。
茶色く落ち着いた照明で
ぼんやりと照らされた小さな看板が
なんとも趣深い…。
17時、開店。
案内されたのは、窓際のテーブル席。
今回は、
期間限定“みすじ渾身のトリュフコース”を
頂きます。
限定ものには目がありません(笑)
それに、焼肉とトリュフの組み合わせなんて、
気にならないわけがないですね。
メニューはご覧のとおり。
最初にいただいたのは、
前菜“キムチ三種盛り ナムル三種盛り”。
キムチの写真を撮るのを忘れてしまいました…
ナムルは定番の三種。
ごま油の風味が絶妙。
鼻にすっと香りが浸透します。
続いて、冷製盛り合わせ。
左は生にみえますが、実は炙り。
添えてあるお野菜をくるんで、
一口でいただきます。
これがもう絶品!
ここで一気にこのお店の本気を出してきます。
これから頂くお肉への期待が倍増です。
右はぶつ切りロースト。
お肉にごま油が和えてあるのでしょうか。
卵と一緒に混ぜ、トロトロの状態で一口。
こちらも思わず唸るような逸品。
脂身もあり、食感もトロトロなのに、
しつこくなく上品な味わいです。
さあ、いよいよ焼き物です。
上から、タン、ハラミ、カルビ。
お好みでレモンをかけて。
どれも舌にのせると
やさしい味わいとお肉のソフトな感触が
口の中に広がります。
タンはシャキッとしたかみごたえのある
食感でありながら、
ほどよく肉汁も含んでいて柔らかい。
続いては、焼き物 たれ。
上がロース、下がミスジ。
店名のとおり、ミスジがやはり真骨頂なのか。
期待が高まります。
繊細なまでのお肉の薄さ。
そして、舌ざわりも最高。
口に入れた瞬間、頭の中はまっしろ。
身動きがとれません(笑)
あふれ出る肉汁が口の中を包み込む…。
と思ったら、もうお肉の面影はない。
あっというまに消えてなくなる、
お肉の儚さ。
それも極上のおいしさだからこそですね。
椀 握り。
こちらも気がつくと溶けてなくなっていました。
シャリも丁寧にこじんまりと握られていて、
なんだか握った方のあたたかみを感じます。
さて、こちら。
個人的にはこれが一番、衝撃的でした。
焼き物 希少部位。
奥がシャトーブリアン、手前がシルクロース。
前者は珍しい貴重な部位として名高いですが、
後者についてはこのとき初めて知りました。
なんでも、1号店である
南青山の焼肉店“よろにく”で
特別メニューとして提供されている
高級品なんだとか。
シルクという名の通り、
白く細い繊維がなんとも美しい。
何もつけずに、とのことだったので、
くるくると巻いて一口でそのまま。
なんだ、これ…??
噛むごとに肉の甘みとまろやかさが広がり、
そしてその味わいが、すーっと喉を通っていく。
体全体が虜になるような、
これまで味わったことのないような、
溶けるような、
そんな感覚。
食べた人にしかわからない
究極の幸福感です。
こちらは特選ロース。
ステーキ風ですが、ぽん酢、大根と一緒に
さっぱりと頂きます。
あとから奥のお野菜も合わせて。
そして、こちらもまたとんでもない逸品。
このコースの最大の見せ場でしょう。
上にかかっているのがトリュフです。
目の前でトリュフを削り入れてくれます。
卵をほぐし、ザブトンを焼きすきとして頂く。
またしても頭はパンク状態になります(笑)
その後、残った割下に白ごはんを。
トリュフごはんになります。
トリュフの香りがふわっと広がって、
なんとも贅沢なひとときです。
ごはんものの最後は、“阿波の手延べ素麺”。
冷たくちゅるっと、
さわやかなのどごし。
添えてある小さなキムチがアクセントに。
最後は黒胡麻アイス。
あたたかいお茶と、ほっと一息。
最後のデザートまで気は抜けません。
胡麻の濃厚な風味が口全体を覆います。
“とろける”とか、そんな言葉では語れない。
贅沢すぎるひとときでした。
店舗情報
『赤坂 みすじ』
営業時間 : 17:00〜24:00(L.O.23:30)
住所 : 東京都港区赤坂3-16-3 伊勢幸ビル2F
アクセス :
東京メトロ千代田線『赤坂』駅 徒歩2分
東京メトロ銀座線、丸の内線『赤坂見附』駅 徒歩2分
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